会社にお金が残らない本当の理由(ビジネス環境を支配する「7つのシステム」 お金を残すための「4つの数字」) (フォレスト2545新書)
著者 岡本吏郎
出版社 フォレスト出版
発売日 2010/1/15
得られる知識・3つのポイント
- 利回りを最大にする(儲ける)という経営のルールを理解する
- 経営のルールを知って、点数の数え方(正しい利回り感覚)を理解する
- ビジネスに勝つには、7つのシステムを理解し、4つの数字をおさえて会社にお金を残す
※7つのシステムと4つの数字については後述
『会社にお金が残らない本当の理由』を読んだきっかけ
2006年ころからビジネス関係の書籍を読み始め、ビジネス書に特化したフォレスト出版さんの本は、たくさん読みました。
会社の会計や利益を残す方法について知りたいと思い、税理士さんが書いた本を読んでいたとき、2003年に書かれた『会社にお金が残らない本当の理由』の新書版が2010年に出て、当時、すぐに読んだことを覚えています。
税理士やコンサルタントでも知らない、または言えないような内容が書かれており、ビジネスのルールと会社にお金を残すための数字について理解できたので、自分のバイブルとなる会計本として、今でも大切に保管。
本に書かれている大切なポイントや数字はメモしており、常にその数字を目標に設定しています。
ピックアップ!紙面
前半部分はビジネスのルール、収入・支出・借入れ・税制・決算書・価格・リスクの7つのシステムについて紹介しており、後半の156ページでは『絶対おさえておくべき数字』として、4つの数字を紹介しています。
この4つの数字が中小企業が生き残っていくために必要な目標となる数字です。
- 一人当たり付加価値・・・目標 1500〜2000万
- 労働分配率・・・適正 役員報酬20%、社員給料30% 合計50%
- 一人当たり経常利益・・・目標 200万
- ROA(総資本経常利益率)・・・ 目標 20%
まず決算書を見て、上記の数字が達成できているか確認し、できていなければ、目標数値として設定し、会社経営をする。
そうすることで、会社にお金を残して利益を確保することができます。
特に大きな資本が必要で、たくさん人を雇って粗利が30%程度の商売であれば、リスクもあり、できる限り会社にお金を残しておき、いざという時に貯めておくことや再投資のための内部留保が必要です。
小資本でスタートできて、人件費以外ほとんど経費がかからないネット企業・士業・コンサルタントなどであれば、上記の数字はクリアできるかもしれませんが、中小企業にとって、かなり厳しい数字であることは確か。
この数字を目標に達成できれば、十分会社にお金を残すことができますし、達成できなくてもこの数字を頭に入れて目標として近い数字を出せれば、安定した経営ができますね。
書籍の目次
新書版へのまえがき
第1章 システムを知らないからお金が残らない
第2章 システムを知らなくてもどうにかなった理由
第3章 システムの正体を探る
第4章 数字はこうやって考える
第5章 システムの中をどう泳ぐか
終章 クリエイティブ・マイノリティー(創造的少数者)
あとがき
ビジネスのルールと7つシステム、会社にお金を残す4つの数字を理解すれば、会計は怖くない
会社経営をするにあたり、最初は誰でもわからないことだらけ、でも、経営者としては決算書が読めて、会社の数字を把握しておくことは重要ですよね。
特に利益を確保して、継続的な経営を続けていくには、しっかりと会社にお金を残していくことが大切。
『93.7%の会社は10年以内に潰れる!』という時代の中、この本を読んでその通り実践すれば、生き残っていくことが可能です。
どんぶり勘定ではなく、基本となる4つの数字を理解して、実際にその数字を達成して、安定した会社経営を続けていきたいものですね(^^)
会社にお金が残らない本当の理由(ビジネス環境を支配する「7つのシステム」 お金を残すための「4つの数字」) (フォレスト2545新書)
著者 岡本吏郎
出版社 フォレスト出版
発売日 2010/1/15