「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本
著者 古屋 悟司(著) 田中 靖浩(監修)
出版社 日本実業出版社
発売日 2018/8/30
得られる知識・3つのポイント
- 『木を見て森を見ず』といった自分の成果と売上・給料にしか視点がない場合、会社の数字がわかり、年収アップするための会社の会計状況を理解できるようになる
- 売上・原価・役員報酬と給料・販管費・営業利益の関係について、エビの天ぷら(衣とエビ)に例えると、わかりやすい
- 雇う・雇われるどちらも会社の数字を学び、両者のチームワークを高めて、収入と幸せを実現する
『「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本』を読んだきっかけ
前著『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』がロングセラーとなっており、以前から読みたいと思っていたところ、同じ著者の新著が出ることを知りました。
そんな中、染谷昌利さんのオンラインサロン『ギガ盛りブログ飯 ~情報発信力を身につけて激動の時代を生き抜こう~』内のサービス『ギガ盛りUnlimited』を通して、この本を日本実業出版社さんから直接献本いただきました。
ありがとうございます(^^)
過去の本も新刊も読みたい本を献本してもらえる『スゴイサービス』です。
ピックアップ!紙面
この本を読む前は、『会社の決算について会話形式でわかりやすく学べる本』だと思っていたのですが、読み終えた後は、帯に『経営者が社員に読んでほしい本 ナンバー1』とあるように、決算書について知らない従業員向けの本だと感じました。
営業マンとして会社に貢献し、年収アップを目指して頑張ってきた著者自らの経験をもとに、経営者の視点から決算と給与の関係について説明しています。
特に注目すべきポイントは、第4章「お金」が原因で失敗した過去の自分のために書いたノートの箇所。
3章までのストーリーは前振りで、伝えたいこと全てがこの第4章に詰まっていると言えます。
経営者目線で従業員に伝えたいこととも思える項目を5つのタイトルで詳しく解説されており、『どんな稼ぎ方をしたいか自分の軸を持つこと』といった自己啓発的な部分も含まれています。
書籍の目次
まえがき
第1章 営業成績がトップになっても、なんで給料が上がらないんですか?
第2章 売れば売るほど給料がもらえるなんて最高です!
第3章 落ちるところまで落ちたら、見えてくること
第4章 「お金」が原因で失敗した過去の自分のために書いたノート
あとがき
起業前における『会社の数字』の基礎知識として、または、従業員の決算書入門の本として社員に絶対読んでほしい
売上を取ってきている成績上位の営業マンは『自分のおかげで会社が成り立っている』と思い、商品開発の企画やサービスを開発している企画者・技術者は『自分が製品やサービスを作っている企画力や技術力のおかげで製品は売れている』と思うものです。
そんな風に一方的な思い込みで仕事をしている従業員に向けて、経営者目線で理解してほしいことをストーリー形式で解説しているわかりやすい本です。
実際に決算書を細かく理解していて、新しいヒントや知識を求める人にとっては少々物足りないかもしれませんが、これまでサラリーマンをやっていて、これから起業する人にとっては経営者としての頭に切り替える基礎知識の本となります。
また、経営者目線では、会社の数字について少しでも知ってもらうために、従業員全員に教科書として配ったり、会社に一冊置いておき、順番に回覧して読んでもらう本としては最適です。
会社から従業員に配られて、『会社から給料が上がらないことを押し付けられた』と思われてもよくないので、従業員が自発的に読んでくれたら最高に嬉しい本ですね(^^)
「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本
著者 古屋 悟司(著) 田中 靖浩(監修)
出版社 日本実業出版社
発売日 2018/8/30