得られる知識・3つのポイント
- コミュニケーションが上手な人でなくても、人間関係向上のノウハウを知り、使いこなすことができる
- Pタイプ・Eタイプ、2つのタイプを見極め、潜在意識に同調し、心を開かせる
- ダブルバインド、イエスセットなどを使って、潜在意識を誘導する
※ほか、営業にも使える細かなテクニック用語は、多数出てきます。
『コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する』を読んだきっかけ
コールドリーディングで有名な著者の石井裕之さん。フォレスト出版さんのビジネス書をいろいろと読んでいるうちに、石井さんの本に出会い、過去の書籍も読んでみたくなり、この文庫本を発見。
『ビジネスにを含めた人間関係を向上させる技術』に惹かれて読んでみることにしました。
なんとなくの行動を誘導する技術の理解はもちろんのこと、単純に読み物としても大変面白い本でした。
ピックアップ!紙面
当時は読んだ本の中で重要なページの端を折っていましたが、この本は、ほとんどの端を折ってしまって、『全部重要!』と言える内容でした。
特に印象的だったのが、潜在意識レベルでの同調を意味するラポールの形成の箇所。
現在では、営業力アップの書などでも紹介されるようになってはいますが、当時、催眠誘導だとか、潜在意識と言った内容は、催眠をやっている人以外は敬遠されがちだったようです。
そんな中、ビジネスにも営業テクニックとして使えるまでに広く浸透させたのが、著者の石井さんではないでしょうか。
『関心を持って観ることが、ラポールへの第一歩』
『実際に情報として取り込んでいるのは当面の関心があることだけ』
『関心のポイントを意識的に広げることで取り込む情報の量も増える』
などの記載があり、小手先のテクニックの本ではなく、実体験を織り交ぜながら、共感できる部分、思い当たる部分、自分に当てはめて変えていくことができそうな部分など、一言一句かみしめて読むと得られるものはたくさんあります。
書籍の目次
第1章 人間関係の秘密―潜在意識と催眠
第2章 あの人の心をオープンに―ラポール
第3章 相手を意のままに動かす―潜在意識の誘導法
第4章 関係に変化が生じたとき―アソシエーション
第5章 結果が出せる、やってみよう―モチベーション
潜在意識の存在を理解して、コミュニケーションを円滑にし、理想の人間関係をつくろう
人間として生きていく上で、人と人とのコミュニケーションは避けては通れないこと。
『できるだけ人と関わらない仕事につきたい』という人がいる一方、営業や接客などで人と関わることがメインの仕事の人にとってはコミュニケーションは重要。
生きていくために、ビジネス・家族・友人・恋愛など人間関係がうまくいけば幸せになれる。
この本には、これからの人生・人付き合いを変えることができそうなヒントがたくさんつまっています。自分なりの受け取り方で、影響を受ける箇所が必ず出てくるはず。
人間関係に悩んでいたり、うまくコミュニケーションを図りたい人は、一冊持っておいて、常に見返してほしい書ですね(^^)