街の小さな不動産屋の集客アイデア【Webサイト・SNS・ポータルサイト】

街の小さな不動産屋は、地域に根差した信頼と親しみやすさが最大の魅力です。しかし近年では、大手チェーンやネット専業の不動産プラットフォームが台頭し、集客に苦戦している個人経営の不動産店も少なくありません。

だからこそ、地域密着型の強みを活かしつつ、Web集客を最大限に活用することが求められます。今回の記事では、30〜60代の中小企業経営者・個人事業主の方に向けて、街の不動産屋が行うべき集客施策を具体的に解説します。

取り扱う不動産業界の種類

売買・仲介・管理・賃貸

不動産業界には、主に以下の業態があります。
  • 売買仲介:戸建てやマンション、土地などの売買を仲介する業務。高額取引が中心で、信頼が最も重要。
  • 賃貸仲介:アパートやマンションなどの賃貸物件を仲介。学生や単身者、ファミリー層が対象。
  • 物件管理:賃貸物件をオーナーに代わって管理(家賃回収・修繕対応など)する業務。
  • 自社保有の賃貸運営:物件オーナーとして、入居者募集から管理までを一貫して行うケース。

どの業態を主軸とするかで、集客の手段や訴求ポイントも変わってきます。

顧客ターゲット・地域を設定

集客を成功させるには、まず「誰に・どの地域で」サービスを届けたいかを明確にする必要があります。

ターゲット例

  • 30代前後の新婚夫婦:初めての戸建て購入やファミリー向け賃貸を検討中
  • 高齢の土地所有者:相続した土地や空き家の活用を相談したい
  • 学生・単身者:駅近・家賃重視の物件探し

エリアの絞り込み

  • 市区町村単位、駅徒歩圏などでキーワードを明確化
  • 商圏の特性(大学が多い、再開発地域、高齢化エリアなど)に応じて訴求内容を変える

小さな不動産屋の差別化・強み

大手にはない地域密着型の強みを前面に押し出しましょう。

  • 親しみやすさ・顔が見える信頼性:スタッフ紹介や地域での活動など、顔の見える情報発信が有効です。
  • 地元情報の豊富さ:学区、治安、商店街の状況など、住んでみないとわからないリアルな情報が差別化ポイントに。
  • スピード対応と柔軟な相談:来店予約、内見調整、契約手続きの対応スピードも武器になります。

街の小さな不動産屋のネット集客

ここからは、主に土地・建物の売買を行っている不動産業のネット集客方法について具体的に解説します。

Webサイト作成と地域キーワードSEO

自社サイトはネット集客の「受け皿」となる重要な資産です。

  • 地域名+物件ジャンルのSEO対策
    • 「〇〇市 中古マンション」「△△区 中古戸建て」など地域キーワードを盛り込む
    • タイトルタグ、見出し、本文に自然に含める
  • ブログ・コラムでの地域情報発信
    • 「子育てしやすい街〇〇」「〇〇駅周辺の坪単価」など地元ネタは検索需要も高く、信頼性向上にもつながる
  • 物件紹介ページの充実
    • 写真、動画、周辺環境マップ、スタッフのコメントなどを丁寧に掲載

    Googleマップ最適化と地域キーワードMEO

    Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化も重要です。

    • 登録情報の正確化:営業時間、連絡先、住所、写真を最新状態に
    • 「口コミ」活用:お客様からの口コミ投稿を依頼し、返信も丁寧に対応
    • 地域名を含めた説明文:「〇〇駅徒歩5分の地域密着型不動産屋です」などの文章を掲載

    SNS活用・LINE活用

    SNSは手軽に情報を発信でき、LINEは継続的な関係づくりに最適です。

    • Instagram・X(旧Twitter)・Facebookの活用
      • 「内見前のチェックポイント」「住まい選びのQ&A」など、役立つ情報と親しみやすい投稿を意識
      • 地域のイベントや日常の風景なども発信し、共感を生む
    • LINE公式アカウント
      • 物件情報の配信、内見予約、問い合わせなどをワンストップで提供
      • 定期的なニュースレター配信や個別チャットで信頼関係を強化

      不動産ポータルサイトの活用

      SUUMO・ホームズ・その他のポータルサイトを活用することで、認知拡大が可能です。

      • 効果的な写真・キャッチコピーポータル内で目立つように工夫(物件の魅力を一言で伝える)
      • 物件の差別化:「地域情報に詳しいスタッフが対応」「初期費用を抑えたプランあります」などの訴求文を添える
      • 地域密着型ポータルも検討:地方や特定エリアに強いサイトを併用すると効果的
      坂井

      具体的に取り組むべきルーティンワークは以下の通りです。

      地域キーワードでの検索エンジン上位表示(SEO)・・・物件充実、地域情報や不動産基礎知識を発信

      地域キーワードでのGoogleマップ上位表示(MEO)・・・写真、投稿、口コミを増加

      インスタグラム発信・・・物件を動画で配信

      LINEお問い合わせ受付・メッセージ配信・・・電話・メールだけでなくLINEでも連絡を受けて、定期的に物件情報をメッセージで配信

      ポータルサイトから広く集客・・・幅広く見込み客に出会える場として、ポータルサイトに物件登録

      まとめ

      地域に根ざした小さな不動産屋こそ、地元住民の悩みに寄り添える存在です。ネットを活用することで、その強みをさらに広く伝えられるようになります。とはいえ、SEOやMEO、SNS、LINE、ポータル管理まで自社だけで対応するのは負担が大きいものです。

      だからこそ、地域密着とWeb集客の両方に精通した中小企業専門のWebマーケティングパートナーに任せるのが得策です。お客様の信頼を第一に考える不動産業だからこそ、集客も信頼できるプロにお任せください。

      坂井

      最近では、地位キーワードも大手ポータル、全国チェーンの不動産会社が強い傾向にあり、新しくスタートした不動産サイトを短期間で上位表示させるのは厳しい傾向にあります。

      取り扱い物件やコンセプトを独自に設定して専門性を出し、集客方法もSEO、MEO、インスタ、LINE、ポータルのどれかに特化した方が最初は取り組みやすいです。

      独自性+コツコツ取り組みは必須です。

      この記事を書いた人

      坂井 和広

      石川県金沢市出身、京都在住のWEBディレクター&マーケター。
      Webサイト制作、集客・売上アップの実績をまとめたノウハウ本、著書『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』をソーテック社より出版。

      19年以上に渡り、中小企業のWEBサイト制作・集客・解析・売上アップまで総合的に支援。

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      書籍 『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』を読んで実践すれば、結果が出ます。『セルフWEB集客&広告設定マスター講座』へ参加いただくとサポートも!