得られる知識・3つのポイント
- 目標設定・タイムマネジメントなど、効率的な筋トレの流れを知って、ビジネスにも応用する
- 圧倒的な努力をして準備をし、成功に向けて成長する
- 『遅すぎることはない、やりたいことは今すぐ始める』『習慣になるまで継続して力に変える』
『筋トレは必ず人生を成功に導く 運命すらも捻じ曲げるマッチョ社長の筋肉哲学』を読んだきっかけ
2016年ころから書店で頻繁に見かけるようになった筋トレシリーズの本。
自分は中学時代から腕立てなど自宅筋トレを始め、大学時代はバンド活動でドラムをやりながら、ラグビー・アメフトなどマッチョな学生が集まる大学のジムでも鍛えていました。
30代となって運動不足もあり、衰えを感じ始め、また、健康を維持する運動の重要性も感じ始めていたところ。
もともと興味があった筋トレと成功哲学を合わせた本書は前々から気になっていましたが、Twitterでのリツイートで目にする機会が増えたことから、ついにこの本を手に取りました。
『うんこ漢字ドリル』が流行ったように、読む前は「筋トレを題材にしたビジネス本の一種かな」という印象でしたが、Twitterでの刺さる言葉を目にするうちに、大きなビジネスヒントがあり、自己啓発本としては最高ではないかと思い、楽しみにしながら購入したのでした。
ピックアップ!紙面
第1章では筋トレを題材に、仕事編・人間関係編・メンタル編・クオリティ・オブ・ライフ編に分けて、効率的で成果の出る筋トレについて学びながら、ビジネスの成功術を学ぶことができる。
注目したのは第2章『人生の本質』の箇所。
1つのテーマごとに格言があり、たくさんの気づきがありますが、中でも『成長とは限界を突破するということ』の箇所では、筋肉を大きくするには「もう限界」と思ったところから1レップ(筋肉用語での回数)を挙げて限界を突破する、とあります。
『他と差をつける最後の一押し』、『すべての分野で少しやりすぎることが大事』との格言があり、つらい筋トレの最後の一押しを思い出し、ビジネスの現場でも常に限界を超えたもう1レップの精神が根付きそうです。
もう一つの注目ポイントは210ページにある『努力は裏切らない』の箇所。
『努力をして得られる本当の成功は”成功”ではない。”成長”だ。努力をしても、「成功」はできないかもしれないが、「成長」は確実に遂げることができる』
スポーツ・ビジネス・人間関係、何においても自分なりに努力しても成功とは言えない結果になることがありますが、それに向かって努力する過程で確実に成長していると慰めてくれます。
結果が大事なはずのスポーツやビジネスの分野では、ただの慰めで、「努力をしたからいいや」という自己満足に陥ることもあるのではないかと思いましたが、締めの言葉が続きます。
『「努力は裏切る」と思って何もしないで過ごす人と、「努力は裏切らない」と信じて努力する人、この2人の運命は驚くほど変わってくる』
努力は裏切らないと信じて成功に向かって続けていき、結果、成功できなくても少しでも成長する、そして、努力を信じて成長していくことで人生を変える。こういった姿勢が大事ですね。
書籍の目次
はじめに
第1章 筋トレライフハック!
仕事編・人間関係編・メンタル編・クオリティ・オブ・ライフ編
第2章 筋トレで学べる、人生の本質
準備編・実践編・スランプ編・成功編
おわりに 筋肉の辞書に「遅すぎる」なんて言葉はない
成果を出す効率的な筋トレと成功哲学を学び、人生の本質を掴む
自己啓発書・ビジネス書がたくさんある中、これほどワクワク楽しく読める本は、なかなかありません。
本書を読めば、男性は筋トレで筋力アップ、女性はダイエットなどで健康的な運動ができる。
効率的な筋トレ法と成果について、実際の人生やビジネスに置き換えて解説されており、一冊で筋力アップのためのトレーニング方法とビジネスの成功哲学を学べるという、二度おいしい書籍です。
たくさんある格言の中から、どれかは自分に刺さる内容があるはず、たくさんの気づきを得て、意識を変えて、行動に変えるためのヒントが詰まっています。
まさに『人生を成功に導く』ための本と言えます。