『ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則』女性に向けたライティングを学べる書

ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則

著者 谷本 理恵子

出版社 エムディエヌコーポレーション

発売日 2017/9/12

読んだきっかけ

男性向け、または家族向けの商品・サービスであっても決定権者は女性であることが多く、また、女性が集まるところに男性が集まる法則などにより、女性を惹きつけることができれば男性も自然に集まってきます。

女性向けの商品だけでなく、どんな商品・サービスでもネットで女性がグッとくる文章やデザインをつくることができれば、売上アップが見込めそうです。

自分は男なので、ライティングの際は商品・サービスの特徴やユーザーのメリットを押し出す書き方をしてしまいがち。女性に向けたライティング術を学びたいという思いがあり、女性に向けたライティングの本としてこの本が売れているとのことで、以前から読みたいと思っていました。

そんな中、染谷昌利さんのオンラインサロン『ギガ盛りブログ飯』、発信者と出版社を繋ぐ「ギガ盛りUnlimited(β版)」を通して、献本いただきました。ありがとうございます(^^)

『ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則』の概要

第1章では、女性の心理と男性との考えの違いについて述べており、女性が普段いだいている感覚を知ることができます。

女性が無意識で感じていることを言語化しているので、感覚的に動いていそうな女性が普段思い描いていることが理解できます。

第2章では女性に向けてどんな世界観を作ればよいか、第3章では女性にウケるライティング法、第4章では女性への魔法がとけないようにするための注意するポイント、第5章は購入してもらうための仕掛け作りについて書かれています。

男性が読むと、感覚的にあまり理解できない箇所が多いと思いますが、女性の感覚、想いを少しでも理解するための本として読み進めると良いでしょう。

ピックアップ!紙面

男性と女性は見えている現実が違う

女性にとって夢を現実にする魔法

紙面には、各法則のポイントやヒント、売上UPへの道がわかりやすく書かれており、重要な箇所は太字でラインが引かれているので読みやすいです。

まさにこの本に書かれているように、飛ばし読みしても重要な箇所は理解できる構成で作られていますね。

特に参考になった箇所として、

『女性は「本来の自分はお城にいるべき」と感じている』

『女性には「本来の自分を取り戻す」が響く』

『女性にとって魅力的な商品とは「解決手段」ではなく「魔法」』

これらの表現や感覚は、男性だとなかなか感じることができないものです。

「そもそも悩んでいない」女性に、「なんとなくイメージさせる」という箇所は非常に勉強になりました。

女性の感覚やイメージさせる状況を理解できただけでも、男性としては大きな収穫ではないでしょうか。

書籍の目次

プロローグ(はじめに)  シンデレラに物を買わせるには?

第1章 女性が見たいもの、見たくないもの
法則01 男と女の「買い物」は違う
法則02 女の子はお姫様を夢見る
法則03 男性と女性では「現実」の認識が異なる
法則04 「衝動買い」には深い深い理由がある
法則05 女性はそもそも「悩んでいない」

第2章 シンデレラが憧れる世界をつくる
法則06 考える前の「無意識」に訴える
法則07 色の微妙な違いを認識する
法則08 写真や映像で「五感」に訴える
法則09 理想の自分は金髪の外国人女性!?
法則10 視線の先は必ず読まれる
法則11 「一貫性」を欠くと逆効果になる
法則12 「雑誌」の世界観をお手本にする
法則13 芸術性よりも「わかりやすさ」
法則14 読まれなければ「意味がない」
法則15 飛ばし読みは当たり前
法則16 兎にも角にも迷わせない
法則17 「シェア」しやすい見せ方にする

第3章 女性をトリコにする文章の秘密
法則18 知りたいのは「専門知識」ではない
法則19 擬音語・擬態語が女性に響く
法則20 材料がないと文章は書けない
法則21 他人の土俵で勝負しない
法則22 「たった一人」に向けた文章を書く
法則23 言い換えたら伝わらない
法則24 顔が見えるような接客をする
法則25 「不安」があっては買ってくれない
法則26 数字は直感を裏付ける「スパイス」
法則27 「空気」を読んだ文体で書く
法則28 パッと目に入る工夫をする

第4章 魔法がとけると買ってもらえない
法則29 感動を設計して「行動」まで誘導する
法則30 女性を「現実」に引き戻さない
法則31 効果効能は全力で伝える
法則32 迷うポイントを残さない
法則33 女性のお客様に「押し売り」はNG
法則34 商品の価値イコール自分自身の価値
法則35 お客様の「感想」を最大限に活かす

第5章 買い物はいつでも、どこでも楽しい
法則36 リピートの仕組みをまず先に作る
法則37 繰り返し買ってもらう
法則38 購入後のフォローの仕組みを作る
法則39 すぐに「行動」してもらう理由を作る

エピローグ(終わりに) 「本当の価値」を正しく伝える力

得られる知識・3つのポイント

  1. 「シンデレラの世界」にいる女性に「本来の自分を取り戻す」やり方を活用する
  2. 女性に合わせた細かい色の感覚を磨き、写真や映像でイメージしやすく、雑誌の世界観を手本にする
  3. お客様が使う言葉で、一人に向けたラブレターのように、パッと目に入る書き方をする
坂井

Webサイトをつくりにあたり、女性担当者と打ち合わせをすると、雑誌や映画を見本に、理想とする世界観を伝えられることがあります。

 

また、女性向けのセミナー告知の際、「自分に向けたメッセージだ」と思ってもらえるように、一人ひとりに向けたライティングが必要になってきます。

 

そういった実際の女性と接するときに感じた部分を一冊の本として仕上がっているので、この本に書かれていることを一つずつ理解して、実践することで、女性が反応する感覚を養うことができますね。

こんな人にオススメ

  • 化粧品・ダイエット商品など、特に女性向けに商品やサービスを提供している人
  • 女性の気持ち、感覚を理解したい人
  • ネットでWebサイトを作ったり、ライティングをしている人

商品やサービスについて、数字を交えた具体的な特徴・仕様・ユーザーメリットを提示して、理論的に説得して販売につなげるというやり方は主に男性的です。

商品・サービスを購入して、広がる体験価値を提示して、購入後の世界をイメージさせるという売り方も広がってきていますが、この本に書かれているような女性の感覚を意識した魅せ方とライティングをすることで、より反応を高めることができそうです。

この本を読んで広がる世界

  • 女性を惹きつける魅せ方・ライティングができる
  • 女性を集めることができ、女性が集まることで男性も惹きつけることができる
  • 男性でも女性の感覚を理解することができ、女性に向けたサイト展開ができる

これまでネット広告やWebサイトでなんとなく作っていたり、男性目線で作ったいたとしたら、この本に書いてある女性に向けた感覚と魅せ方を取り入れることで、実際に売上アップを達成することができますね。

本に出てくる具体例は、女性向けのスキンケアやダイエット関係の内容が多いですが、それらを参考に、男性にウケる仕様・スペックを見せる部分に加えて、女性にウケるスパイスとなる数字やイメージを交えて展開すると良いでしょう。

女性向けマーケティング・ライティングについて書かれた数少ない本として、一読する価値はありますよ(^^)

ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則

著者 谷本 理恵子

出版社 エムディエヌコーポレーション

発売日 2017/9/12

 

 

Amazonでよく一緒に購入されている商品

今回ご紹介した『ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則』は、Amazonの拙著販売ページで、よく一緒に購入されている商品として表示されています。

拙著でWebサイトのつくり方・集客・分析・更新について読んでいただき、女性向けのライティングを学ぶためにご一緒に購入されていることが多いようです。

ネットであなたの商品・サービスを展開する際は、一緒にお読みいただき、実践してみてください(^^)

この記事を書いた人

坂井 和広

石川県金沢市出身、京都在住のWEBディレクター&マーケター。
Webサイト制作、集客・売上アップの実績をまとめたノウハウ本、著書『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』をソーテック社より出版。

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