Web集客とは? 成功のコツとネット集客方法6選を分かりやすく解説

「WEBサイトを初めて作った」または「サイトは持っているけどパンフレット代わりに置いているだけ」という会社であれば、集客を強化したいと思ったときに、「サイトのアクセスが少ない」「ネットからの売上が伸びない」とお悩みではないでしょうか。

そこで、今回はネット集客でお悩みの中小企業経営者に向けて、インターネットを使った「Web集客」の方法6選をご紹介します。

Web集客って何?意味と定義

まず「Web集客」という言葉の意味から説明します。簡単に言うと、インターネットを使ってお客さんを集める方法のことを指し、昔ながらの新聞の誌面広告や折込チラシ、ポスティングチラシ、テレビCMとは違い、スマートフォンやパソコンを通じてネット上でお客さんにアプローチします。

Web集客の例

– Google・Yahoo!で検索したときに、自社のWEBサイトが上位に表示されるようにする(SEO・リスティング広告)

– Instagram・Facebook・XなどのSNSで情報を発信する

Web集客の良いところは、お客さんが「欲しい」と思ったときに、すぐに情報を届けられることです。

24時間365日、眠らずに働いてくれる営業マンのようなものです。

Web集客のメリット・デメリット

24時間365日働いてくれるWEBサイトやSNSですが、Web集客の良い点と悪い点を見ていきます。

メリット

1. 低コストで始められる:新聞広告やテレビCMに比べて、はるかに安く始められます。

2. 効果が測定しやすい:何人の人が見てくれたか、何人が問い合わせてくれたのか、アクセス数が数字で分かります。

3. ターゲットを絞りやすい:年齢・性別・趣味など、欲しいお客さんに絞って情報を届けられます

4. 全国、さらには世界中にアプローチできる:地域の制限がないので、遠くのお客さんにも情報が届きます。

デメリット

1. 専門知識が必要:ネット集客を始めるときにマーケティングの勉強が必要です。

2. 効果が出るまで時間がかかる:すぐに結果が出ないこともあり、取り組む施策によって時間を要します。

3. 競争が激しい:他社も同じようにWeb集客をしているので、差別化が必要です。

デメリットを克服

これらのデメリットは、Web集客の本質・コツを掴んでから取り組むことで、低予算で売上UPを達成できる費用対効果の高い集客にすることが可能です。

Web集客の代表的な方法 6選

検索広告が一番購買行動に近い WEB集客一覧

上記の消費者行動を意識しながら、具体的なWeb集客の方法を6つご紹介します。

検索エンジン対策(SEO)

GoogleやYahoo!で検索したときに、自社のホームページが上位に表示されるようにする取り組みです。

SEOのポイント

– お客さんが求めている言葉(キーワード)をホームページに入れる

– ブログや基礎知識など、定期的に新しい情報を発信する

– コンテンツを充実させて、他の信頼できるサイトからリンクされる

ホームページの改善

お客さんが検索したりしてたどり着き、あなたの会社を知る最初の窓口です。わかりやすくて使いやすいWebサイトを作ることが大切です。

Webサイト改善のポイント

– 分かりやすい言葉で商品やサービスを説明する

– スマートフォンで見やすいデザインにする

– お問い合わせフォーム(サイトのゴール)を目立つところに置いて誘導する

ネット広告の利用(Google・Yahoo!・インスタグラム・Facebook)【有料】

Google広告・Yahoo!広告・インスタグラム広告・Facebook広告など、費用をかけてインターネット上で広告を出すことができます。

広告出稿のポイント

– 最初は少額から始めて、効果を見ながら予算を増やす

– 広告を見た人が何をすればいいか、明確に示す(例:「今すぐ申し込む」「資料をダウンロード」など)

– 定期的に広告の文言やデザインを変えて、効果を比較する

SNSの活用(Instagram・Facebook・X)

InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアを使って、お客さんとつながり、ファンを増やします

SNS活用のポイント

– 定期的に投稿する(毎日、週2-3回、週に1回程度)

– 商品の紹介だけでなく、お店の裏側や従業員の紹介など、親しみやすい内容も投稿する

– お客さんのコメントには返信したり、コミュニケーションを図る

メールマガジンの配信・LINEメッセージ配信

お客さんのメールアドレスを集めたり、LINEの友だちを増やして、定期的に情報を送ります

メルマガ・LINE配信のポイント

– 役立つ情報を中心に、セールス情報は控えめにする

– 件名を工夫して、開封してもらえるようにする

– 配信頻度はまずは月1回程度から始める

動画コンテンツの作成(YouTube配信)

YouTubeなどの動画サイトに、自社の商品やサービスを紹介したり、ノウハウ提供をする動画をアップロードします。

YouTube動画のポイント

– 短い動画(2-3分程度)から始めて、10分以上の長尺動画にも挑戦する

– お客さんの悩みを解決するような内容にして、ノウハウ提供をする

– タイトルや説明文に適切なキーワードを入れて、サムネイルを工夫して、注目させる

オンラインセミナーの開催

ZoomやGoogle Meetなどオンラインツールを使って、無料のセミナーを開催します。

無料セミナーのポイント

– お客さんが知りたい情報を提供する

– 質疑応答の時間を十分に設ける

– セミナー後のフォローアップを忘れずに行う

これらの方法を組み合わせることで、より効果的なWeb集客が可能になります。

坂井

「どのお店から買おうかな」「どの会社に依頼しようかな」という最終的に購入する商品・サービスを選ぶ行動に一番近いのは、Google検索やGoogle広告であり、いますぐ客を集めるのに効果的です。

Web集客を成功させるコツ

Web集客を成功させるためには、単に方法を知るだけでなく、方向性を間違えずに正しい方向に向かって効果的にコツコツ実践することが重要です。

ここでは、成功への近道となる5つのコツをご紹介します。

お客様のことをよく知ろう【明確なペルソナ設定】

成功の第一歩は、お客様を深く理解することです。これは単なる推測ではなく、実際のデータや直接的なコミュニケーションを通じて行います。

– アンケートやインタビューを実施し、お客様の生の声を聞く

– 既存顧客データを分析し、共通点や傾向を見つける

– SNSでのコメントや問い合わせ内容を細かくチェックする

これらの情報を基に、具体的なペルソナ(理想的な顧客像)を作成しましょう。

ペルソナの例

「35歳、既婚女性、子供2人、フルタイムで働きながら家事もこなす。
時間に追われる日々で、効率的な商品やサービスに関心がある」

このように設定した理想的な顧客像(ペルソナに向けて、どのような言葉で、どのような内容を発信すれば響くのか、常に考えながら集客活動を行いましょう。

目標を明確に設定しよう【目標設定】

「Web集客に取り組む」という漠然とした目標では、なかなか成果は出ません。

SMART(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限がある)な目標を設定しましょう。

目標設定の具体例

– 3ヶ月以内に月間のホームページ訪問者数(アクセス)を現在の2倍の2,000人にする

– 半年でSNSのフォロワーを1,000人増やし、総フォロワー数を2,000人にする

– 今年中にネットからの新規問い合わせ数を月10件に増やし、そのうち3件を成約につなげる

このような具体的な目標を立てることで、日々の活動に明確な指針ができ、モチベーションの維持にもつながります。

継続的に改善しよう【更新・管理・分析】

Web集客は、一度始めたら終わりではありません。常に効果を測定し、改善を続けることが大切です。

PDCAサイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を意識して取り組みましょう。

– Plan:現状分析を行い、改善計画を立てる

– Do:計画に基づいて施策を実行する

– Check:結果を分析し、目標との差異を確認する

– Act:分析結果を基に、次の改善策を考える

更新・管理の具体例

– アクセス解析Googleアナリティクスを使って、どのページが人気があるのか、どこから離脱が多いのかを確認する

– A/Bテストを行い、どちらのデザインや文言が効果的かを比較する

– お客様の声を積極的に集め、事例や基礎知識を紹介し、サービスや商品の改善に活かす

このPDCAサイクルを繰り返すことで、少しずつですが確実にアクセス・売上アップの成果が上がっていきます。

一貫性のあるブランディングを心がける【Webブランディング】

Web集客では、様々な媒体を使って情報を発信しますが、それぞれの媒体で異なるイメージを与えてしまっては、お客様に混乱を与えかねません。

一貫性のあるブランディングを心がけましょう。

Webブランディングの具体例

– ロゴやカラーパレットなど、視覚的なデザイン要素を統一する

– 使用する言葉遣いやトーンを揃える

– 会社の理念やビジョンを常に意識し、それに沿った発信を心がける

これにより、お客様の記憶に残りやすく、信頼感も醸成され、『このお店から買いたい』『この会社に依頼したい』という発注につながります。

競合分析を怠らない【他者分析と改善】

自社の取り組みだけでなく、競合他社の動向にも注目することが重要です。

ただし、単に真似るのではなく、差別化のヒントを得ることが目的です。

競合分析の例

– 競合他社のWebサイトやSNSをチェックし、どのような集客方法を取っているかを確認する

– 競合他社の強みと弱みを把握し、自社の独自性を見い出す

– 業界全体のトレンドを把握し、先を見据えた戦略を立てる

これらの分析を通じて、自社の位置づけを明確にし、より効果的なWeb集客戦略を立てることができます。

以上の5つのコツを意識しながらWeb集客に取り組むことで、より効果的で持続可能な成果を上げることができます。

一朝一夕には結果が出ないかもしれませんが、諦めずに継続することが成功への近道です。

まとめ【Web集客強化でアクセスアップ・売上アップに貢献】

ここまで、Web集客について詳しく見てきました。最初は難しく感じるかもしれませんが、一つずつ取り組んでいけば、成果は出てきます。

重要なのは、「お客様目線」を忘れないことです。自分たちが伝えたいことではなく、お客様が知りたいこと、欲しいものは何かを常に考えながら情報を発信することが大切です。

また、中小企業の経営者の皆さんは、すべてを一人で抱え込まず、社内スタッフである従業員や外部の専門家の力も借りながら進めていくことをおすすめします。

Web集客は、会社全体で取り組むべき重要な経営課題です。

Web集客でお悩みの中小企業経営者・個人事業主へ

「概要はわかったけど、具体的に何から始めればいいの?」「自社に合った方法が分からない」という方も多いと思います。そんな時は、Web集客の専門家に相談するのもおすすめです。

専門家は、あなたの会社の状況を分析し、最適な集客方法を提案してくれます。また、実際の作業も代行してくれるので、あなたは本業に集中できます。

費用はかかりますが、効果的なWeb集客ができれば、その何倍もの見返りがあります。『費用対効果の高いWeb集客』が達成できます。まずは無料相談から始めてみるのはいかがでしょうか。

Web集客は、決して難しいものではありません。お客様のことを思い、一歩ずつ着実に進めていけば、成果は出てきます。

今日から、「あなたの会社のWeb集客を始めてみませんか?」きっと、新しい可能性が開けるはずです。

坂井

まずはご自身で取り組んでみることで、集客のための取り組み内容・費用相場もわかり、外注する際の指示も明確になります。現在の課題を明確にした上で、専門家にも相談しましょう!

この記事を書いた人

坂井 和広

石川県金沢市出身、京都在住のWEBディレクター&マーケター。
Webサイト制作、集客・売上アップの実績をまとめたノウハウ本、著書『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』をソーテック社より出版。

18年以上に渡り、中小企業のWEBサイト制作・集客・解析・売上アップまで総合的に支援。

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