中小企業のネットショップ集客・売上アップのコツ/月200万を目指す取り組み

ネットショップの売上を伸ばすには、シンプルに「客数」「購入回数」「顧客単価」の3つの要素を最大化することが重要です。

売上は、以下の式で成り立っています。

売上 = 客数 × 購入回数 × 顧客単価

この3つの要素をそれぞれ高めることで、効率的に売上を伸ばすことが可能です。

今回の記事では、楽天・ヤフーショッピングなどのモール出店ではなく、独自ドメインを取得した独自ネットショップについて、各要素を向上させる具体的な施策について解説します。

客数をアップさせる集客施策

X(旧Twitter)で拡散・プレゼントキャンペーン

X(旧Twitter)は拡散力の高いSNSの一つです。以下のような施策を活用すると効果的です。

  • リツイートキャンペーンフォロー&リツイートでプレゼントを提供し、拡散力を利用して認知度を高める。
  • ハッシュタグ活用:商品やブランドに関連する人気ハッシュタグを活用し、ターゲット層にリーチする。
  • トレンドを活用:話題になっているトレンドに関連づけた投稿を行い、多くのユーザーにリーチする。
  • 定期的な投稿とエンゲージメント:投稿頻度を増やし、コメントやリプライを活用してフォロワーとの関係を強化。
  • ライブ配信:リアルタイムで商品の魅力を伝えることで、購入につながる興味を引き出す。

インスタグラム・Facebookでブランディング・ショッピング活用

インスタグラムやFacebookは、ビジュアルを活かしたブランディングや直接販売に適しています。

  • ストーリーズとリールを活用:商品の使用シーンを短い動画で紹介し、興味を引く。
  • Instagramショッピング機能の活用投稿から直接購入できるようにする。
  • Facebook・インスタ広告の活用:ターゲティング広告を活用して、興味を持ちそうなユーザーに訴求する。
  • ユーザー参加型の投稿:フォロワーに商品写真を投稿してもらい、ハッシュタグキャンペーンを実施。
  • 口コミ・レビューの活用:実際の顧客のレビューや使用感を紹介し、信頼感を高める。

YouTube動画を使った商品解説

YouTubeは検索エンジンとしても強力なプラットフォームです。以下のポイントを意識すると効果的です。

  • 商品レビュー・解説動画商品の使い方やメリットを動画で詳しく解説。
  • 比較動画:競合商品と比較し、自社商品の優位性を強調する。
  • ユーザーの疑問に応える動画:FAQ形式の動画を作成し、検索需要を取り込む。
  • ライブ配信で直接コミュニケーション:視聴者の質問にリアルタイムで回答し、商品の魅力をアピール。
  • 動画SEO対策:適切なタイトル、説明文、タグを設定し、検索上位を狙う

SEO・ブログで検索順位アップ

検索エンジン経由での流入を増やすために、ブログを活用したSEO対策が有効です。

  • ターゲットキーワードの選定:ユーザーが検索しそうなキーワードを調査し、記事に盛り込む。
  • 有益なコンテンツの作成:商品の使い方、業界の最新情報、ユーザーの悩みに応える記事を作成
  • 内部リンクの強化ブログ記事から商品ページへ適切にリンクを貼り、購入につなげる。
  • E-E-A-Tの向上:専門性・権威性・信頼性を意識し、検索エンジンで評価されやすい記事を作る。
  • 継続的な更新:記事を定期的に見直し、最新情報にアップデートする。

広告を活用した認知度・指名検索アップ

有料広告を活用することで、短期間での認知度向上が可能です。

  • リスティング広告:Google/ヤフーの検索結果の上位に表示される広告を活用。
  • ディスプレイ広告/デマンド広告:ターゲットユーザーに対して、視覚的にアピールできる画像広告を出稿。
  • SNS広告:InstagramやFacebookの広告を活用し、ブランドの認知度を高める
  • リターゲティング広告:過去に訪問したユーザーに対して広告を配信し、再訪問・購入を促す。
  • 動画広告の活用:YouTubeやTikTok広告を活用し、動画で視覚的なインパクトを与える。
坂井

1万円以上の比較的高価格でリピートが少ない商品を扱っているのか、顧客単価5000円以下のリピートメインの食品を扱っているかどうかで異なりますが、ネットショップはやはり屋号・店舗名の認知度を高めて、指名検索を増やすことが大切です。

購入回数を増やす取り組み

メルマガ

リピーターを増やすには、メールマーケティングが有効です。

  • 定期的な情報提供セール情報や新商品の紹介を月に1〜4回など定期的に配信。
  • 特別オファーの提供:メルマガ会員限定のクーポンやキャンペーンを実施して囲い込み。
  • パーソナライズ配信:ユーザーの購入履歴や興味に応じた情報を提供し、開封率を向上。

LINE配信

LINEは開封率が高く、即時性のあるコミュニケーションツールです。

  • メッセージ配信クーポン発行、リッチメッセージを活用した誘導をメルマガと併用して、月に1〜4回など定期的に配信。
  • セグメント配信:過去の購入履歴に基づいて、興味のある商品情報を送る。
  • リマインダー機能:カゴ落ちしたユーザーに対して、購入を促すメッセージを送る。
  • LINE VOOM活用動画を投稿し、視覚的に魅力を伝える。
坂井

かつてからリピート購入の定番なのがメルマガ配信ですが、最近では、LINE配信がメインとなり、多くのネットショップでは、どちらも併用した配信をしています。

読者数に応じて、月に4回など配信数と内容を決めて配信し、配信後のアクセスや実際の売上を数字で確認しましょう。

顧客単価をアップさせる取り組み

アップセル

  • セット販売の提案:関連商品をセットで購入するとお得になるようにする。
  • 上位モデルの訴求:より高機能な商品を提案し、単価を上げる。
  • 期間限定の割引一定額以上の購入で割引や送料無料を提供。

高単価商品の作成

  • プレミアムバージョンの提供:通常版よりも価値の高い商品を用意。
  • 限定商品やコラボ商品特別な価値を提供し、高価格でも購入されるようにする。

松竹梅の3種類の価格帯を用意

  • 梅(エントリーモデル):低価格で購入しやすい商品。
  • 竹(スタンダードモデル):最もコストパフォーマンスが良い商品、真ん中の価格帯の商品が一番売れやすい
  • 松(プレミアムモデル):高機能・高品質で差別化。
坂井

高単価商品を新しく作ったり、「コチラの商品を買った人はこの商品も一緒に買っています」といった抱き合わせ販売が一般的で、セット商品は3つ用意して一番売れる中価格帯の商品の価格設定を調整するのも良いです。

まとめ

ネットショップの売上を伸ばすには、客数・購入回数・顧客単価を戦略的に向上させることが鍵です。

各施策を組み合わせながら実践し、現在の売上高に応じて、月10万、30万、50万、100万、200万とステップを踏んで、売上アップを達成しましょう。

坂井

毎月のアクセス、注文数、顧客単価、売上、購買率はアクセス解析やショッピングカートの管理画面で容易にわかるので、エクセルやGoogleスプレッドシートで計算式を作って、数値をメモします。

中小ネットショップにとって、顧客ごとの購入回数やLTV(Life Time Value 顧客生涯価値)の数値は割り出しにくいですが、できる限り算出します。

毎月の数値情報が集まると、取扱商品の統計がわかってくるので、目標や年間の季節変動の動向が明確になります。

売上アップのための集客が第一ではありますが、売上が出てきた後の数値管理も大事になってきます。

この記事を書いた人

坂井 和広

石川県金沢市出身、京都在住のWEBディレクター&マーケター。
Webサイト制作、集客・売上アップの実績をまとめたノウハウ本、著書『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』をソーテック社より出版。

19年以上に渡り、中小企業のWEBサイト制作・集客・解析・売上アップまで総合的に支援。

ネット集客・売上アップに困ったら

書籍 『Webサイトのつくり方・運営のしかた 売上・集客が1.5倍UPする プロの技101』を読んで実践すれば、結果が出ます。『セルフWEB集客&広告設定マスター講座』へ参加いただくとサポートも!