現代のビジネスにおいて、Web集客は欠かせない要素となっています。しかし、Webマーケティングに関する専門用語が多く、理解しないまま進めると効果的な施策を打ち出せないことがあります。
今回の記事では、中小企業の経営者や個人事業主が知っておくべき、最低限のWeb集客に関する重要な用語を分かりやすく解説します。
これらの用語を理解し、効果的なマーケティング施策を実行して、売上アップにつなげましょう。
マーケティング用語集

KGI(Key Goal Indicator)
KGIとは、最終的な目標達成の指標のことです。
例えば、「年間売上1億円達成」「新規顧客1000人獲得」などがKGIに該当します。企業の成長を具体的に測定でき、ビジネスの方向性を明確にできます。
具体例:
- ECサイト運営の場合:「年間売上5000万円を達成する」
- サービス業の場合:「年間新規顧客1000人を獲得する」
KPI(Key Performance Indicator)
KPIはKGIを達成するための中間指標です。
例えば、KGIが「年間売上1億円達成」であれば、KPIは「月間売上800万円」や「Webサイトの訪問者数1万人」などが考えられます。
具体例:
- 月間の新規問い合わせ数を100件にする
- 公式LINEの友だちを100人にする
LTV(Life Time Value)
LTVは「顧客生涯価値」を指し、一人の顧客が生涯でどれだけの利益をもたらすかを示します。
例えば、ある顧客が3年間で10回購入し、合計10万円を支払った場合、その顧客のLTVは10万円です。
具体例:
- 飲食店の場合:1人の顧客が月に2回訪れ、平均5000円使う場合、年間LTVは12万円
- ECサイトの場合:顧客が年間3回購入し、1回の購入単価が5000円ならLTVは1万5000円
USP(Unique Selling Proposition)
USPは「独自の強み」や「競争優位性」を指します。
例えば、「業界最安値」「最短1日で納品」「手作りの温もりを感じる商品」などがUSPになります。
具体例:
- 「無添加・オーガニック素材のみを使用したスキンケア製品」
- 「24時間以内に納品できるビジネス翻訳サービス」
ペルソナ
ペルソナは「理想の顧客像」を具体的に設定することです。
例えば、「30代女性、都内在住、年収500万円、ECサイトで月3回以上買い物をする」といった詳細なペルソナを作成します。
具体例:
- 「40代男性、経営者、SNSでビジネス情報を積極的に取得し、オンライン広告に関心がある」
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを認知し、購入に至るまでのプロセスのことです。
具体例:
- 「SNS広告をクリック → 商品ページを閲覧 → 比較検討 → 購入」

現在のビジネスにおいて、ネット集客を始めようと考えた時に、事前に準備しておきたいマーケティング用語です。
Webサイトを制作する際に、目標・顧客生涯価値・強み・顧客像・購入プロセスは確認する項目のため、事前に想定していない場合は、上記の各用語について、事業の方針を決定しておきましょう!
SEO用語集

SEO(Search Engine Optimization)
SEOは検索エンジン最適化のことです。
例えば、「カフェ 東京 おすすめ」などの検索結果で上位表示されるように施策を行うことがSEOの目的です。
具体例:
- 「SEO対策」で検索すると上位に出てくるブログ記事
- 「リフォーム 京都」で検索すると上位表示される地元のリフォーム会社やマッチング・比較サイト
検索クエリ
検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードのことです。
具体例:
- 「ダイエット 食事メニュー」
- 「Web集客 効果的な方法」
オーガニック
オーガニックとは、広告を使わずに自然検索からの流入を指します。
SEOの効果を測定するために、名前検索や特定のキーワードからの流入を測り、オーガニックのアクセスを確認します。
具体例:
- Google検索で1位に表示されたブログ記事からの流入
ロングテール
ロングテールとは、検索ボリュームが小さいが特定のニーズを持つキーワードのことです。
2単語、3単語など、複数キーワードを組み合わせた検索キーワードを網羅することで、総合的には多数のアクセスを獲得できます。
具体例:
- 「新宿 夜景がきれいなレストラン」
アルゴリズム
アルゴリズムとは、検索エンジンがWebサイトの順位を決定する計算式のことです。
Googleは検索アルゴリズムを頻繁にアップデートしており、最新のトレンドを把握することが重要です。特に人体に影響を与える医療系・薬事法関係のコンテンツはアルゴリズム変動の影響を受けます。
クロール
クロールとは、検索エンジンがWebページを巡回し、情報を収集することです。
Webサイトの情報を収集するロボットプログラムをクローラーと呼びます。サイトを更新したり、新しくページを追加したら、Googleサーチコンソールで報告して、早くクローラーを読んで、ページをクロールしてもらうと効果的です。
インデックス
インデックスとは、検索エンジンがクロールした情報をデータベースに登録することです。
検索エンジンにおいては、クローラーが巡回して収集したWebページを解析し、検索対象としてデータベースにインデックスするという流れがあります。
ページ追加・更新をしたら、早くクロールしてもらい、早くインデックスされて、上位に順位付けされるのが理想です。

SEOにおいては、やみくもに記事を書くのではなく、検索エンジンの動き、ユーザーの求める情報に合わせたキーワードを把握して、ページを作り、対策をする必要があります。
そのための最低限の専門用語は知っておいた方が良いでしょう。
PPC広告用語集

PPC(Pay Per Click)
PPCとは、クリックごとに費用が発生する広告手法のことです。
具体例:
- Google広告で「SEO対策」を検索した際に表示されるスポンサー広告
- FacebookやInstagramで「無料トライアル」などのリンク付き広告が表示され、クリックすると企業サイトへ遷移する広告
インプレッション
インプレッションとは、広告が表示された回数を指します。
具体例:
- Google広告で、その広告が1万回表示された場合、インプレッション数は1万回
- YouTube動画広告が5000回再生された場合、インプレッション数も5000回
CPC(Cost Per Click)
CPCとは、1クリックあたりの広告費用を指します。
具体例:
- 100回広告がクリックされ、広告費用が5000円の場合、CPCは50円
- インスタ広告で1クリックあたりの費用を設定し、1クリック100円の予算にする
CTA(Call To Action)
CTAとは、ユーザーに特定の行動を促す要素のことです。
具体例:
- 「今すぐ申し込む」ボタンをランディングページに設置
- メールマーケティングで「詳細を見る」リンクをつけてクリックを促す
CV(Conversion)
CVとは、Webサイトでの目標達成(購入や問い合わせなど)を指します。
具体例:
- ECサイトで商品を購入することがCVに該当
- 企業サイトで資料請求フォームが送信されることをCVとする
CVR(Conversion Rate)
CVRとは、コンバージョン率(CV数を訪問者数で割った割合)を指します。
具体例:
- Webサイト訪問者が1000人いて、そのうち10人が商品を購入した場合、CVRは1%
- メールマーケティングで1000件配信し、30人が登録フォームに入力した場合、CVRは3%
CPA(Cost Per Action)
CPAとは、1件のコンバージョンを獲得するためにかかった広告費用を指します。
具体例:
- Google広告で30万円の費用をかけ、100人の新規会員登録があった場合、CPAは3000円
- LINE広告に10万円の広告費を投じて、50件の友だちが増加した場合、CPAは2000円

広告をかける場合は、まずは少額をかけるテストマーケティングを行いますが、費用対効果を把握するための指標が必要です。
表示回数、1クリック単価、反響数、反響の割合、1件獲得のコスト、これらをメモして、費用対効果がよければ継続したり、増額しますので、広告をかける前に必ず知っておきたい用語です。
まとめ

今回は、Webマーケティングにおける基本・基礎となる用語を解説しました。これらの用語を理解し、適切に活用することで、効果的なWeb集客が可能になります。
まずは基本的な用語を把握して、自社のビジネスに最適なマーケティング施策を実践していきましょう。

中小企業においては、社長がWebマーケティングを直接担当したり、担当者に全て任せたり、外部業者に丸投げするなど様々ですが、事業経営者である社長自身が知っておきたい最低限の専門用語をまとめました。
アクセスアップ・売上アップを目指して、結果を出すために必要な用語ばかりですので、略語を丸暗記できなくても、必要な要素や数字は把握しておくことが大切です。